コンクールシーズン突入!2022年課題曲に学ぶ!「行進曲のスタイル(形式)」:プロの指揮者・ 岡田友弘氏から悩める学生指揮者へ送る「スーパー学指揮への道」第50回






 

管弦楽や吹奏楽の指揮者として活動されている岡田友弘氏に、学生指揮者の皆様へ向けて色々なことを教えてもらおうというコラム。

主に高等学校および大学の吹奏楽部の学生指揮者で、指揮および指導については初心者、という方を念頭においていただいています。(岡田さん自身も学生指揮者でした。)

シーズン2はよりわかりやすくするため、「オカヤン先生のスーパー学指揮ラボ」と題した対話形式となっています。

今回は第8回。「2022年課題曲に学ぶ!『行進曲のスタイル(形式)』」です。今回から新キャラも登場しますよ!

さっそく読んでみましょう!


吹奏楽のためのスコアの読みかた(44)「学指揮のための楽式論」(9)『オカヤン先生のスーパー学指揮ラボ』(第8講)

ここは東京郊外、自然豊かな丘陵にある私立総合大学。その一角にあるオカヤン先生の研究室では、オカヤン先生と2人の学生によるゼミ形式の講座が開かれている。学指揮に必要な音楽のことを中心に学んでいくのが、この研究室の目的である。

【登場人物紹介】・オカヤン先生(男性)・・・このラボ(研究室)の教授。プロの指揮者としてオーケストラや吹奏楽の指揮をしながら、悩める学生指揮者のためのゼミを開講している。

・野々花(ののか・女性)・・この4月から大学4年生(文学部)。大学吹奏楽部で学生指揮を担当している。作曲などにも関心を持っていて、音楽理論にも詳しい。音楽への情熱も人一倍強い。音楽に没頭するあまり、周りが見えなくなることも。彼女の所属している吹奏楽部は通常、4年生が正学生指揮を務めるが、ひとつ上の学生指揮者の先輩が退部したため、3年生から正学生指揮者を務めている。担当楽器は打楽器だが、必要に応じてピアノも担当する。部員には知られていないのだが、実はハープを演奏できる。

・隆(たかし・男性)・・・この4月から大学3年生(法学部)。野々花の後輩で、大学吹奏楽部では副学生指揮者として野々花と協力しながら活動している。音楽がとにかく大好きで、指揮することの魅力に取り憑かれている。野々花ほど音楽に詳しくはないが、人望が厚くみんなから慕われている。若い頃はサッカーを本格的にやっていたようなスポーツマンでもある。担当楽器は大柄な体格であることと、実は幼少期にヴァイオリンを習っていたという理由だけで、同じ弦楽器であるコントラバスを担当している。

・真優(まゆう・女性)・・・この4月から大学2年生(総合政策学部)。野々花、隆の後輩で最近次期学生副指揮者となった。小学校まではイギリスやアメリカで暮らしており、中学進学を機に日本へ帰ってきた。幼い頃からピアノやフルートなどを学んでいる、期待の新人である。担当パートはフルート、最近はピアノやチェレスタなどこれまで野々花が担当していたパートを担当している。性格は明るく、海外生活が長いこともあり自分の意見はしっかり主張するタイプ。

彼らが所属している吹奏楽部は、演奏会やコンクールといった本番も学生が指揮を担当しており、オカヤン先生は直接彼らの吹奏楽部の活動には関わっていない。学生指揮者としての音楽作りや指揮法などについてのレッスンを受けようと、専門家であるオカヤン先生が開講するラボに参加することにした。

***

このところの目まぐるしく変わる天候によって、いくら若人の野々花であっても体調がどうもおかしい気がする。疲れが取れない。

並んで歩く後輩二人は元気いっぱいなのが謎でしかない。それが若さ?それこそが若さなの?

「とまあそういうわけでそのオカヤン先生にたまに教えてもらってるわけよ」

隆が後輩の真優に活き活きとこれまでのいきさつを語っている。

「わー、楽しみですねー!ここからはじまるスーパー指揮者への道!」

2年生の真優は、最近次期副学生指揮者となった。今までは野々花と隆、現4年生と3年生の学生指揮者がラボに参加していたが、今日のラボは実際に練習している曲のスコアを使うので、真優の顔見せとしてはちょうど良いだろうということで彼女も参加させることにした。

野々花が引退したら隆が学生指揮者、真優が副学生指揮者になる。野々花が大学を去っても、そこに吹奏楽部はあり続けるのだ。

野々花には学生時代最後のコンクールとなるが、今のところ感傷的な気分は特にない。どちらかというと内輪モメが面倒くさすぎて逃げたい昨今なのである。

「君らは良いよね、コンクール振らないからね」

ジトッとした目で二人を見る野々花に、「気楽です!」と真優が応える。一応真優は奏者としてコンクールに参加するので、気楽というものでもないのだが、上層部や4年生の空気が殺伐としてきているのは感じていて、そこから一歩距離を置けるのはやはり気楽である。

「まあ今日はラボの雰囲気だけ見てくれてればいいから・・・」

スタバの桃MOREフラペチーノが気になるなあ、と思いながら、さりげなく真優が邪魔にならないように野々花は釘を刺す。なんといっても彼女は元気有り余りガールなのでラボの途中で何をぶちこんでくるかわからない。初回くらいは大人しくしていてほしいわけである。

今日は課題曲のスコアを持参しての比較的実践的な話になる。いつにも増して集中して臨みたい野々花なのであった。そして帰りにスタバに寄りたい。

***

オカヤン;それでは今回のラボを始めることにしよう・・・今日は見学者かな?

野々花;はい、次期学生副指揮者候補の真優です。

真優;初めまして!真優です。これからよろしくお願いします。

隆;彼女は僕とは違い楽器経験も音楽経験も豊富で期待のホープです!

オカヤン;それは期待大だね!その能力が音楽に活かせると吹奏楽部の活動も充実してくるね。とはいえ、学生指揮者に求められているものは「音楽性より人間性」であることの方が絶対的に多い。野々花ちゃんや隆くんのように優れた人格と品格を持って活動をしてほしい。

真優;はい!先輩方に教えていただきながら頑張っていきたいです。

オカヤン;コンクールが終わると次年度の体制に徐々に移行していくと思うけど、通常の活動に集中しながら、来年度を見据えた学指揮として、音楽家としてのスキルアップをしていこう!

3人;はい!

オカヤン;野々花ちゃん、コンクールの練習はどんな感じかな?

野々花;先日、毎年恒例だったサマーコンサートが終わり、本格的にコンクールの練習が始まりました。大学の部の予選は8月中旬ですので、あと1ヶ月くらいですね。やらなくてはいけないことが多く、毎日苦心して合奏をしたり、練習計画を立てています。

隆;合奏時間も長くなり、分奏やパート練習なども増やしてきめ細かい練習をしています。

オカヤン;コンクール時期はそういう練習が増えてくるね。時間をかければいい、というものでもないけどじっくり音楽に取り組めるコンクールの時期は、バンド全体のレベルアップができ、その後の演奏活動にも大いに役立つ。そして何よりコンクールは多くの人、自分達の演奏を目当てにしていない人たちにも演奏を聴いてもらえる大きなチャンスだよ。良い演奏を届けられたら来年度以降の新入部員獲得にも良い効果が出るから、コンクールの結果だけを追求せず「自分たちらしい演奏」を一番に考えていけたらいいね。

とはいえ「相手に不愉快を感じさせる演奏」「自分勝手で独りよがりな演奏」では誰もみんなの演奏に心を動かされないだろう。「良い演奏」をするためのヒントをこのラボで研究していこう。

今日は実際にみんながコンクールで演奏する「課題曲」を題材にして、「形式」から楽曲を紐解き、演奏に繋がるアドバイスもしていくよ。

野々花;はい、いろいろ細かく練習しているのですが・・・単なる「音程合わせ」や「リズム合わせ」に終始してしまい、「活き活きとした表現」ができていないことが最大の悩みです。「形式」という点から、その問題が解決するものなのでしょうか?

オカヤン;そうだね、「形式」という言葉には「楽曲全体の形式」「各部分の形式」「旋律の形式」と大きなものから小さなものまでたくさんある。この音楽の「構成要素」を理解することはとても大切なことだよ。それを理解し、音楽演奏に「変換する」のが指揮者や演奏家の大きな仕事だと思っている。「この曲はこういう形式だ」だけでは不十分で、それを理解した上で「どのように表現するか」のヒントを探していこう。

さて、今年度のコンクールではどの課題曲を選択したのかな?

野々花;課題曲IIのマーチ「ブルー・スプリング」です。

オカヤン;これはどのようにして決めたの?

野々花;学生指揮者とパートリーダーで話し合い、最終的には部員全員の投票で決めました。

オカヤン;民主的でいいね!独断や限られた人で決めるのは簡単だし楽だけど、僕はオーケストラや吹奏楽団の運営で大事なことは「民主的な手続を図る」ということだと思っているよ。それはとても煩雑でトラブルも多くなるかもしれないけど「小さな声を聞くこと」はとても重要だし、「声の大きな人」の意見が通りやすいのは事実だから、「声なき多数派」つまり「サイレントマジョリティ」の意見を反映させることはオーケストラの運営にとても大事なことだと思っている。もちろん「数の力」で押し通すことは言語道断なことだけど。

話が逸れてしまったね・・・この「ブルー・スプリング」は作曲者の全国吹奏楽部行脚などでも話題の曲だね。その是非はともかくとして、課題曲のマーチらしいシンプルなスタイルで爽やかな曲調の曲だね。中高のバンドを中心にこの曲を取り上げることは多いのかな?とはいえ、僕の指揮教室のオンラインレッスンでは課題曲の傾向がバラけているから、全国的に見たらあまり偏りがないのかもしれないね。今月は「ジェネシス」と「やまがたふぁんたじぃ」を吹奏楽顧問の先生にレッスンしたよ。今度「ブルー・スプリング」のオンラインレッスンをする予定になっていて、それは大学吹奏楽部の指導者の先生だよ。

さぁ、スコアを見ながら「ブルー・スプリング」を紐解いていこう!(読者のみなさんは、用意した「ブルー・スプリング」のスコアを見ながらコラムを読んでいきましょう)

オカヤン;まずはこの曲の大きな形式から見ていこう。ざっくりと一番大きな形を確認すると・・・「前半部」と「後半部」に分かれる。練習番号「F」の2小節前「trio」と表記された部分からが後半部分となる。前回のコラムで話したように、行進曲の一般的な形式は「複合2部形式」といって、いくつかの小さな形式で構成された部分が「2部分」で構成されている。つまり、この課題曲も行進曲の一般的な形式で書かれているということがわかるね。

なぜ「trio」で分かれるか?それは「転調」が大きく関わってくる。この曲はフラット2つの「Bb」の調で始まる。それが「trio」でフラット3つの「Eb」の調に転調する。この曲のちょうど中間部分にあたるこの転調が前半部と後半部を分ける「分水嶺」だ。

隆;先生!練習番号「J」からまた調号が変わっていますが・・・?

オカヤン;隆くん、良い質問だ。この転調はフラット4つの「Ab」の調になる。なぜここは3番目の形式にならないか?それは「J」のメロディーを見ればわかるよ。

隆;「F」の木管のメロディーと同じです。

オカヤン;そうだね。始まりの音は違うけれど同じメロディーだね。このように同じ「動機」を持っているものは異なる部分ではなく、関連する部分という捉え方をするのが自然だよ。そのうえで、この「J」の転調はトリオが2部分に分かれていることを明確に示しているんだ。これら2回の転調はこの曲を読むことにもとても重要な要素になっているよ。

それではこの大きな形式をもとにして、この曲の構成を見ていこう。

主調=Bb(フラット2つ)

1小節?4小節・・・「序奏部」

「A」・・・「第1マーチ」(前半)

「B」・・・「第1マーチ」(後半)

「C」・・・「第2マーチ」(前半)

「D」・・・「第2マーチ」(後半)

「E」・・・「第1マーチ」(後半)

Esに転調(フラット3つ)

41小節?42小節・・・「trioの序奏」

「F」・・・「トリオ」(トリオテーマの提示)

「G」・・・「トリオ」(Fの発展形)

「H」・・・「トリオ」(練習番号「C」の回帰)

「I」・・・「トリオ」(練習番号「D」の回帰)

Abに転調(フラット4つ)

「J」・・・「トリオ後半部」(Eの発展形、転調を伴う)

「K」・・・「トリオ後半部」(終結部に向けた展開、橋渡し)

「L」・・・「終結部」(「序奏部」のモチーフの回帰と終結)

オカヤン;これがこの曲の形式になる。それぞれの部分のキャラクターの特徴を捉えて、各部分の「個性」を活かしていくことが指揮者に委ねられた仕事になるよ。

ところで野々花ちゃん、この曲のそれぞれの調はどのような関係にある?

野々花;関係・・・ですか。同じフラット系の調で、曲が進むにつれてフラットが1個ずつ増えていきます。

オカヤン;そうだね、この関係は「5度圏」と密接に関係している。シャープが一つずつ増えていくと、調性は「5度上」の調に移っていく。そしてフラットが一つずつ増えていくと、調性は「5度下」の調に移るんだよ。

野々花;5度下・・・「下属調」です!

オカヤン;その通り!この曲は主調Bbの下属調Ebに転調し、Ebの下属調であるAbに転調していくという形をとっている。音楽は「緊張から解放」に向かって進んでいくものだけど、この作品は「下属調」から「下属調」へと進んでいく。このような進行は「S進行(サブドミナント進行)」という進行になるけど、その用語は特に覚える必要もない。「属調」への転調はS進行より「進みたい!」という気持ちを感じる。それに比べたら「進みたい」という気持ちは少し穏やかなものになっている。本来ならばI―IV―Iという進行になれば、安定した解決になるのだけど、この曲についてはそのような進行にはなっていないのも特徴のひとつになるかな。

この大きな構成を捉えた上で、各調の「属音」と「下属調」を押さえておくと、各部分の和声の進行やカデンツを把握するのに便利だと思うよ。それぞれの部分の「5度上」=属音と「4度上」=下属音に注目してみよう。この曲についてはあまり必要がないかもしれないけど、「平行調」つまり同じ調号上にできる「短調」についても一応把握しておこうね。長調と短調の関係は、同じ調号であれはCの長調(ハ長調)はAの短調(イ短調)というように「短3度下」つまり「半音3個分」下の音になるからね。

大きな形式と調性の特徴を知ったところで一旦休憩して、続きはまた後で・・・より深く、詳しく見ていくよ!

後半へ続く

***

一旦休憩となり、オカヤン先生は部屋の外に出ていった。

「先輩」

真優が隆に話しかける。

「なに」

「全然わかんないッス」

「マジか」

「マジす」

小さい頃からピアノやってるとかそういう話じゃなかったっけ・・・と思いながら、隆はスマホでウェブサイトを開く。

「このWind Band Pressってサイトで先生が連載してたのがあるから、これ一通り読んでみて」

「はい」

それを横目で見ながら、まあ簡単なことではないわなー、などと野々花は考える。簡単なことではない。だから野々花と隆もラボで実際に話を聞く機会を逃さないようにしているわけである。

自分も知識はあってもそれを活かす術がまだよく分かっていない。インプットに対してアウトプットがやや弱い気がするのだ。

スーパー学生指揮者の道のりは険しい。真優が正学生指揮者になる頃には自分なんぞ軽々と超えていて欲しいものだ、と野々花は思う。

***

(続く)


文:岡田友弘

ストーリーパート:梅本周平(Wind Band Press)

※この記事の著作権は岡田友弘氏およびWind Band Pressに帰属します。


 

以上、岡田友弘さんから学生指揮者の皆様へ向けたコラムでした。

それでは次回をお楽しみに!(これまでの連載はこちらから)

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(Wind Band Press / ONSA 梅本周平)


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岡田友弘氏プロフィール

写真:井村重人

1974年秋田県出身。秋田県立本荘高等学校卒業後、中央大学文学部文学科ドイツ文学専攻卒業。その後、桐朋学園大学音楽学部において指揮法を学び、渡欧。キジアーナ音楽院大学院(イタリア)を研鑽の拠点とし、ウィーン国立音楽大学、タングルウッド音楽センター(アメリカ)などのヨーロッパ、アメリカ各地の音楽教育機関や音楽祭、講習会にて研鑚を積む。ブザンソン国際指揮者コンクール本選出場。指揮法を尾高忠明、高階正光、久志本涼、ジャンルイージ・ジェルメッティの各氏に師事。またクルト・マズーア、ベルナルト・ハイティンク、エド・デ・ワールトなどのマスタークラスに参加し、薫陶を受けた。

これまでに、東京交響楽団、セントラル愛知交響楽団などをはじめ、各地の主要オーケストラと共演するほか、数多くのアマテュア・オーケストラや吹奏楽団の指導にも尽力し、地方都市の音楽文化の高揚と発展にも広く貢献。また、児童のための音楽イヴェントにも積極的に関わり、マスコットキャラクターによって結成された金管合奏団“ズーラシアン・ブラス”の「おともだちプレイヤー」(指揮者)も務め、同団のCDアルバムを含むレコーディングにも参加。また、「たけしの誰でもピカソ」、「テレビチャンピオン」(ともにテレビ東京)にも出演し、話題となった。

彼の指揮者としてのレパートリーは古典から現代音楽まで多岐にわたり、ドイツ・オーストリア系の作曲家の管弦楽作品を主軸とし、ロシア音楽、北欧音楽の演奏にも定評がある。また近年では、イギリス音楽やフランス音楽、エストニア音楽などにもフォーカスを当て、研究を深めている。また、各ジャンルのソリストとの共演においても、その温かくユーモア溢れる人柄と音楽性によって多くの信頼を集めている。

日本リヒャルト・シュトラウス協会会員。英国レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ・ソサエティ会員。




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